教員養成の目標及び計画

大阪産業大学の教員養成の目標?計画

教員の養成の目標

養成したい教員像

本学の建学の精神は、「偉大なる平凡人たれ」という言葉に示されているように、社会人として地道な努力を重ね、平凡にも見える一つひとつの仕事に精一杯の力を傾け、その中で自分が大きく成長していくとともに社会の発展にも貢献していくことができるような人材の育成にある。
そのためには、基礎的な教養と専門的知識を身につけ、自ら考える知力を獲得すると同時に、他方ではまた、つねに現場や他の人々の意見からも学ぶという謙虚な姿勢を持ち合わせていることが、大切な要件となる。そしてまた、その両面を合わせ持つことは、人格の倫理的陶冶そのものである。
本学の教職課程の目標?理念も、本学のこの建学の精神と不可分の関係にある。すなわち、自分がそうした「偉大なる平凡人」となることをめざすだけではなく、さらに、生徒たちを「偉大なる平凡人」へと育成することに力を傾注しようとする教育者の養成である。
本学の教職課程では、「偉大なる平凡人たれ」という全学共通の建学の精神を背景として、とくに次のような諸点を念頭に置いて教育を行う。

生徒に対して深い親愛の情を持ち、努力を惜しまぬ教育的情熱に満ちた教員を養成する。
生徒や他の教員とのコミュニケーションを大切にし、つねに開かれた心を持った教員を養成する。
自己陶冶に努め、絶えず自らの専門的知識?技能を高める意欲を抱いた教員を養成する。
知?徳?体のバランスのとれた人間性豊かな教員を養成する。

学修教育目標

上記の教員養成を実現するため、以下の学修教育目標を掲げる。
（１）教科に関する専門的知識?技能を身に付けている。
（２）教育的愛情および教育への情熱や責任感を身に付けている。
（３）生徒たちが「偉大なる平凡人」として自ら学び続けることを支える学習指導ができる。
（４）他者と協力して課題を解決するのに必要なコミュニケーションをとることができる。

教員の養成の目標を達成するための計画

本学の教職課程においては、４年間を通じて、教科の指導およびその他教育実践上の課題解決に必要な知識?技能をはじめとした実践的指導力を学ぶ。
並行して、教員として求められる教育的愛情や教育への情熱や責任感をもった「豊かな人間性」を涵養する。

教育内容

1年次および2年次は、特に、教員として求められる役割や義務および資質能力の知識および、教員として最低限修得すべき教育の理念、思想、制度、生徒の心身の理解、指導法の基礎について学ぶ。
3年次は、それまでに修得した知識をもとに、教育課程の意義?編成および、教科および特別活動、総合的な学習の時間などの教育課程の指導法について学ぶ。その上で、4年次の教育実習および教職実践演習を通じて、実践的指導力を高める。

教育方法

教職を目指す一人ひとりの学生が、まずは「偉大なる平凡人」として、主体的に自ら学び続けることができるように、アクティブラーニング型授業の実践を展開する。そのために、授業においては、積極的に、目標および課題の明確化（計画）、学生相互のコミュニケーションを通じた協同的な学習過程（実践）、個々の学生における振り返り（評価）の機会を取り入れる。