MENU

資料請求はコチラ お問い合わせはコチラ

FD?SD活動

令和6年度後期授業改善アンケート 優秀者表彰式を行いました

2025年5月27日 FD?SD活動

本学では、開講する授業を改善し、大学全体の教育の質を向上させることを目的として、学期ごとに「授業改善のためのアンケート」を実施しております。令和6年度後期においても、引き続きアンケートはWebでの実施となりました。そのアンケート結果に基づいて、学生から高い評価を得た授業を担当した教員に対して5つのカテゴリ別に表彰することとしました。

令和7年5月26日(月)本学の会議室にて令和6年後期の表彰式を行い、下記の表彰者の内、5名の先生が出席されました。

1.演習?言語科目部門 該当教員数126名(内、表彰対象者数40名)

「基礎演習2」 岡田 光平 講師
「英語(Listening&Speaking)4」 加藤 正美 非常勤講師
「初修外国語入門2(中国語)」 姫 梅 非常勤講師
「日本語プレゼンテーション」 沼口 恭慧 非常勤講師
「英語(Listening&Speaking)2」 藤原 知予 准教授

2.講義科目【履修者数100名未満】部門 該当教員数199名(内、表彰対象者数90名)

「マクロ経済学入門」 大谷 剛 教授
「スポーツツーリズム論」 永田 靖 教授
「日本語教育法2」 中山 英治 教授
「コミュニケーション基礎2」 西阪 亮 非常勤講師
「対人援助論」 日高 なぎさ 准教授

3.講義科目【履修者数100名以上】部門 該当教員数102名(内、表彰対象者数57名)

「日本史概論」 坂江 渉 非常勤講師
「コーチングの基礎」 佐藤 慶明 准教授
「サービス産業論B」 田中 彰 教授
「建築構法」 中名 太郎 非常勤講師
「心理学」 平生 尚之 非常勤講師

4.実験?実習科目部門 該当教員数29名(内、表彰対象者数18名)

「トレーニング実習」 岸本 恵一 非常勤講師
「バレーボール1」 澤井 亨 講師
「バスケットボール1」 瀬戸 孝幸 准教授
「アパレル設計実習2」 田川 由美子 教授
「トレーニング実習」 露口 亮太 准教授

5.日本語?日本事情科目部門 該当教員数12名(内、表彰対象者数6名)

「上級日本語読解2」 獅々見 真由香 非常勤講師
「上級日本語読解2」 谷畑 美咲 非常勤講師

私の授業の取り組みの工夫、心掛けていること

岡田 光平 講師

今回の表彰の対象になったのは、経済学部における「基礎演習2」の科目で、1回生向けの入門ゼミです。この授業は、クラスごとに内容の差異が大きくならないようにとの配慮のため、共通のシラバスのもとで運営されています。したがって、共通シラバスの内容から大きく逸脱できないという制約がありました。そのような中で、私は、①教員からの一方的な説明をできるだけ少なくし、学生が自ら考えて学習できるようにすること、②1回生ができるだけ大学に慣れて友達ができるようにアイスブレイクを多く行うこと、の2点に留意して授業をしました。特に①に関しては、PowerPointを使った発表やWordを使ったレポートの作成などについて、授業の中で学生にPCを使って実践してもらいました。

加藤 正美 非常勤講師

学生が安心して発言でき、失敗を恐れずに挑戦できる教室環境の構築に努めています。そのうえで、英語を単なる知識としてではなく、将来の仕事や日常生活において活用できる実践的なスキルとして身につけられるよう、授業を設計しています。 具体的には、既成のダイアログを学生自身が現実の状況に応じて再構成し、自らの体験や関心と結びつけることで、より現実味と実感を伴ったコミュニケーションが展開できる活動を取り入れています。また、学生一人ひとりの中に既に備わっている知識や経験を引き出すために、問いかけの工夫や適切なヒントの提示にも意識的に取り組んでおります。 学生の学びに向かう力を信じ、その自律的な成長を支援するとともに、英語を通じて「自ら伝えたい」という内発的な意欲が育まれる授業の実現を、今後も追求してまいります。

姫 梅 非常勤講師

解説―練習―確認という方法で授業を進めましたが、学生がすごく真面目で、意欲的に会話練習に取りくみました。学生はやる気があるから、楽しい授業ができたと思います。

藤原 知予 准教授

Listening & Speaking 2の授業では、幅広いトピックで自分の考えを表現する原稿を英語で書き、クラスメートの前でプレゼンします。私の授業では、皆が人前で発表できる英語の原稿をきちんと書けるよう丁寧に指導し、学生が自信を持って英語で発表できるような準備のサポートと雰囲気づくりを心掛けています。Writingの授業とは違って、細かい文法ミスは気にしないように声をかけ、聴衆である学生にもアンケートを書かせてスピーカーを評価させるなど、発表する学生のモチベーションを上げる工夫もしています。

大谷 剛 教授

良好な就職?進学を実績した経済学部の先輩たちは、優秀な学業成績を実現していたという事実を具体例を交えて説明し、学生の学業へのインセンティブを高めるよう努めている。また、優秀な学業成績を実現するためには、下級生の段階からの継続的な学習が重要であることも事例を交えて説明すると 同時に、それを支援?補完する無料課外講義への参加を呼び掛けたりもしている。 換言すると、もし自身が大阪産業大学?経済学部の学生であったとしたら、何をしてもらえれば学習意欲が湧くであろうかと思案しつつ講義を実施している。

永田 靖 教授

授業開始10分で前回授業の要点整理を行います。授業中は学生の様子を見て説明解説の内容で使う語句の難易度をわかりやすいものに置き換えます。また、事例を多く取り上げて学生の身近なテーマに置き換えて解説を加えます。さらに、単調な授業にならないように関連する周辺情報や最新のトピックスを取り上げて、授業のメリハリがでるようにしています。

中山 英治 教授

今回の最終振り返りシートの集計結果から見ますと、学生自ら設定した達成度は「達成52.4%, ほぼ達成33.3%, 未達成14.3%」となった。また、授業で頑張れたこと(アピール)では専門的知識や技能に関して自分のレベルは不十分と反省する一方、学生同士の協働学修の側面については満足度が高いようです。この授業では中上級の日本語教育法を学びますが、直接的なスキルを伝えるだけではなく、「なぜか」「その意図は何か」というように常に考えさせる機会を無理なく提供することを心がけています。振り返りシート上にもそうしたメタ的な学びの効果を記述する学生が居ました。

日高 なぎさ 准教授

非常に高い評価だったので大変恐縮しています。私の授業は、学生が授業に集中できるようにと、受講時のルールも多く、毎回、レポート課題もあり、非常に面倒くさい授業です。しかし昨年度の受講生の感想では「授業をサボりやすい性格だし、厳しい授業だからスマホも見れないので逆に集中して授業を受けるから履修した」という意外なコメントがあり驚きました。受講生全員が厳しい授業である理由を正確に汲んで、熱心に履修してくれたことが大きな要因だったのではないかと思います。次年度も引き続き、学生が興味を持て、彼らの日常生活に役立つような授業を心掛けたいと思います。

坂江 渉 非常勤講師

「日本史概論」という科目を担当しています。授業では、「神と仏の日本文化史」という大テーマを掲げ、政治史中心の概略的講義ではなく、原始~近現代の日本の信仰や宗教の展開に焦点を当てた講義をしています。フィールドワークが出来たら良いのですが、それも厳しいので、授業中に可能な限り、PPTを用いて、各時代を代表する神社仏閣、仏像?絵画資料、史跡などの写真を示しています。また日本史に関わる博物館?美術館の「特別展」の情報も随時示すように心がけています。

佐藤 慶明 准教授

コーチングとは、クライアントの秘めたる能力や可能性を最大限に引きあげる作業だと考えます。本学部の学生も能力の引き出し方や可能性の高め方が理解できていない状況だと思われます。学生の思考や言動にアプローチして、その可能性を少しでも高めたいという熱意をもって講義しています。

中名 太郎 非常勤講師

建築構法を担当しています。教科書を使って解説をしていますが、そこに出てくる形態や数字は単なる知識ではなく、実際の現場での判断や考え方のもとになるものだと意識してもらえるように心掛けています。具体的にはまさにその形態を現場で見るときのエピソードや経験談、数字に関する失敗談やコツなどを出来るだけ盛り込みながらお話しすることで、実際に役に立つ、生きた知識だと感じてもらえるようにしています。教科書を通してリアルな業界や現場を感じてもらうことで、15回目の授業ではちゃんと建築の入り口に立っていると感じてもらえるようにと考えています。

平生 尚之 非常勤講師

「心理学」は一般的に学生にとって人気のある科目ではありますが,一方で,実証的な学問という側面とのギャップが生じやすい傾向があります。そこで本授業では,理論と実践の橋渡しを意識し,これまでの講師の臨床経験に基づく事例等を交えた授業展開を心掛けました。また,学生自身が自己理解や他者理解を促進できるよう,体験的なワークや振り返りの機会(小レポート)も多く設けました。こうした構成により,心理学を「自分に関係する学び」として主体的に捉える学生が増えたことが,今回の評価にもつながったと考えています。

澤井 亨 講師

バレーボールの実技授業(1?2セメスター開講)では、学生間の活発なコミュニケーションを促すために、ボールを使った練習は複数人で行うようにドリルを作成し、ゲーム形式の練習ではゲームが終わるたびにグループを移動することで、全員と対戦する機会を設けています。これにより、自然と会話が生まれ、チームワークや協調性を育成する一助となっています。 また、学生が自身のスキルレベルを客観的に把握し、モチベーションを高められるよう、授業内では自己分析チェックシートを配布し記入しています。このシートを活用することで、学生は自身の到達度を「意識」しながら練習に取り組むことができ、スキルアップを実感しやすいように設計されています。さらに、レベルアップの過程が一目でわかるようにグラフも記入して、自身の成長を可視化しています。 授業展開においては、各単元で完結するのではなく、基礎から応用へと段階的にスキルを習得できるよう、継続性を重視したカリキュラムを組んでいます。

瀬戸 孝幸 准教授

学生の名前を覚え、コミュニケーションをとる。実技の中で何を求めているか?学生が興味の湧く実技内容はなにか?を常に考え実施する。

田川 由美子 教授

作品をデザインして、パターン製図から生地の選択、裁断、縫製、仕上げまでを学びます。経営学科にあっても実習が好きで、やる気のある学生が毎年受講します。また、服の好きな学生たちですので、作品への強い思いがあります。その気持ちを尊重しつつ、かつ、学生一人一人の能力にあわせて指導することを心がけています。今年は受講者数が少なかったため、ひとりでコツコツと仕上げたい工程や助けを必要としている状況などを観察しながら、丁寧な指導ができたように感じます。

谷畑 美咲 非常勤講師

私が日頃の授業で心がけているのは、学生との対話を大切にすることです。学生一人ひとりの個性や考えを理解するために、授業中だけでなく、日常的な何気ない会話も大切だと考えています。また、ペアワークやグループワークなどのピア活動を積極的に取り入れ、クラスメイト同士の関係づくりを促すことで、誰もが間違いを恐れずに発言しやすい雰囲気をつくることを大切しています。また、教師対学生という関係にとどまらず、教師、学生同士がみんなで教え合い、ともに成長できる学びの場を築くことを目指しています。